リアルのりある。〜実録・相続トラブル〜『広大な土地の相続が招いた悩ましい結果』2021 06 29

リアルのりある。〜実録・相続トラブル〜『広大な土地の相続が招いた悩ましい結果』

日付:21年06月29日 火曜日カテゴリ: スタッフブログ

こんにちは!リアルサービスの広報担当です。

不動産相続にはトラブルが付き物・・・リアルサービスで実際にご相談いただいたケースをご紹介する「リアルのりある。」をシリーズ連載でお届けします。
不動産相続のお悩みの参考にしてくださいね。

土地を相続することは、一概に良いことばかりとは言えません。
トラブルとなり、解決しなかった土地売買の話からしか学べないこともあります。

今回は、そういった「難題」を抱える土地のお話です。
実際に相談を担当した代表・堤に聞いてきました!

 

◆広大な土地を相続して、活用せずに放置したケース

 

Q.今回のトラブルは「お子さんが相続された土地」についての相談ですね

 

【堤】そうなんです。親から受け継いだ土地が、子供にとって負担となるケースが近年増えてきていまして。
数年前にご相談を受けた案件では、親から譲り受けた広大な土地を数十年にわたって放置したために、木が茂って森となり、スズメバチの温床となっていたものがありました。

このエリアは人口の減少が著しいこともあり、森となった土地に買い手がつくはずもありません。

土地の広さは1600坪。更地にするだけで2000万円かかる状態でした。売る方としては、売却できるのか分からないまま大金を使うのは、正直、辛いところです。

 

Q.管理も大変な負担になりますし、「手放す」か「維持」か、悩ましいところですね・・・

 

【堤】まさにお客様もそこで悩まれ、長年手付かずの状態でした。そこに太陽光発電のブームが来て、「今なら坪単価10000円で売れる」というタイミングがありました。それならマイナス400万円で手放すことができますよね。

もちろん私どもは売却をお勧めしました。
しかし……、どうしても決心がつかず、話は流れてしまったんです。

結果として、今でも毎年40万円の固定資産税を払い続けていらっしゃいます。スズメバチが大量に発生しているため、近隣からの苦情もあるようです。

残念ですが、今後、この土地が坪10000円で売れる機会はそうそうないでしょう。
いや、実はもう10年早く決心していれば、坪20000円で売れるチャンスがあったのですが・・・。

皆様は、このケースをどうお考えになりますか?

 

◆マイナスを最小限に抑えるしか、ベストな答が出せない場合もある

 

Q.土地を持っていると、どうしても「少しでも高く売りたい!」という気持ちになってしまいますよね

 

【堤】確かに、先入観として、土地を売る=多少のプラス(資金)が手元に残る、というイメージをお持ちの方は少なくありません。

しかし、負の遺産となる土地があることも確かです。それを子供に受け継がせるデメリットを軽く見ると、のちのちの後悔につながります。

土地を売る時期の見極めは、さすがにプロでなければ難しいもの。相続した土地が負担にを感じるようになったら、早めに信頼できる不動産会社に相談されることをお勧めします!

 

 

なるほど、土地の価格は環境や情勢によって大きく変わるため、すぐに売却は考えていなくても、早めに経験豊富なプロに相談することが大事なんですね。

今回の相続トラブルケース、いかがでしたか?
不動産相続に関して、少しでも気になられる方はお気軽にご相談ください。