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ホームインスペクションの事例

日付:15年10月19日 月曜日カテゴリ: スタッフブログ

 横浜市の大型分譲マンションが地中杭のデータ改ざんの件で大問題になっていますが、 マンションに限らず戸建住宅でも購入者の知らないところでの恣意的な施工不良や不具合の隠蔽が行われているのがホームインスペクションをすると判明することがあります。

 次の画像は戸建住宅を実際に診断した際に発覚した事例です。
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 この建物は基礎に通気口があり土台の下にスペーサー(基礎パッキン)を装填する仕様ではないのですが基礎立ち上がりと土台とに大きな隙間があります。
 よく見ると基礎立ち上がりの天端に水平調整モルタルが打設されていません。基礎工事が完了しないまま木工事(土台敷き)に着手したことが推測されます。施工時に誰も気付かなかったことは考えにくく、気付いたけれど工事をストップさせることに圧力があった可能性が強いと考えられます。
 また、公的資格を持った住宅検査員も検査をしたはずですが見落としています。

 ネームバリューや肩書きだけで全面的な信頼をしてしまうと、気付かないうちに被害者になっていることがあります。
 発注者自身が現場を監理する意識が必要です。そんな知識も時間もないという場合は、少し費用はかかりますが第三者の専門家をエージェントとして活用することも有効です。

 (スタッフ N.M )